コロナ渦からはオンラインで、人の話しを聞く機会がとても増えました。
セミナーだったり、事業PRだったりと様々ですが、もったいない話し方の典型として「ゆっくり話す」があります。
聞き手が2人以上のとき、なるべくゆっくり話すことを無意識に心掛けていませんか。
ゆっくり話した方が聞き取りやすいのではという配慮があると思うのですが、人前で話す機会がある方は今すぐその「思い込み」と取っ払いましょう!
ゆっくり話すことをやめた方がいい理由をお伝えしますね。
そもそも普通の速度で聞き取れる
1対1で話すときに、あえてゆっくり話す人は少ないと思います。聞き手が2人以上のときに何かを説明するシーンでゆっくり話すのではないでしょうか。
ここでちょっと考えてみてほしいのです。相手が何人だろうと、聞き手は各自集中して聞くだけなので、聞き手の人数と話し手の速度は関係ありません。校長先生が校庭で拡声器を使って話すとすれば、ゆっくりの方がいいですけどね。
例えばラジオ番組を聞くとき、何の視覚情報はなくとも、雑談を普通に聞き取れているはずです。それこそ漫才という言葉の掛け合いだって聞き取れています。
人前で話すからといって、イコール「ゆっくり話す」は思い込み。人は案外、普通の速度の言葉で十分聞き取れるんです。
抑揚をつけられなくなる
ゆっくり話すことで、抑揚をつけにくくなります。つまり、単調(しかもゆっくりで!)で話し続けられた方が飽きてしまいませんか。
善し悪しはさておき、今は「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する流れもあり、YouTubeなどの動画再生を1.5倍速で見聞きしている人がいるくらいです。これは若い人に限った話ではなく、忙しい経営者、ビジネスパーソンにも見られることです。(ちなみに私も内容によっては、1.5倍~1.75倍速で見聞きすることが多々あります)。
標準の速さを「いつもどおり」にすることで、より強調したい部分をゆっくり話せて緩急をつけることができます。強調したい部分を速く話すことはありませんよね。そして緩急をつけることができれば、パフォーマンスが上がります。パフォーマンスが上がるということは、話す内容は変わらなくとも聞き手の反応が変わるということ。何を話そうかばかり悩んでいた方には朗報です。
大事なのはリズム、緩急、強弱であって、決して「ゆっくり話す」ではないのです。
「話す」ということは幼いころから自然に身につけてきましたが、人前で話す機会があるのなら、ここをコントロールしていきましょう。
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