先日、こちらの講座を開講しました。
この講義は4つのワークがあるので、受講者様に発言いただくことがあります。あるワークの中で、私は2パターンの話し方を披露し、このように質問をしました。
「AとB、信頼できるのはどちらですか」
ここで、受講者様のご回答がとても学びに繋がるものだったのでシェアさせていただきますね。
もしかしたら、職場での会話でも日常会話でも、こういう「聞き取り方」をしているかもしれません。それは、私含めて、です。
その「聞き取り方」とは…
質問の意図を理解しているか
私はお店のオーナーとしての自己紹介を、2パターン披露しました。
ここでの学びは「声の高さで印象が変わるよ」ということを前置きして行っております。そして2パターンのうち、どちらが「信頼できるか」を聞いたところ…
「Bの方が信頼できるけど、親しみやすさでいうとAの方かなぁ…」
いかがでしょう。お気づきになった点はありますでしょうか。
ここでの目的(ゴール)は、「どちらが信頼できるか」です。「どっちのオーナーのお店に行きたいですか」ではありません。どちらのお店に行くかを判断するならば、信頼できるかだけではなく、自分の好みに近いかどうかも判断材料にしますから、そうなってくると、お店のコンセプトやターゲットなどまで話しが膨らみます。親しみやすいことが万人受けするとは限らなくて、お客さんが求める店員さんとの距離感はそれぞれですよね。
ここでの質問は、どちらの方が信頼できると思うか、です。これ以外のことは聞いていないんです。そこで、他の要素も織り込むと、頭が混乱するのも無理はありません。ワークの目的から逸れると、回答も複雑になってしまいます。
でも、これってとてもいい回答だなぁと思ったんですね。
読解力を身につけよう
私たちは相手からの質問を、無意識に自分のフィルターを通して聞いているので、時々、質問の意図とズレた回答をしているかもしれません。
これが大事な話や仕事の話し、スピードが求められる場面だとすると、「要点がズレている」と思われてしまいます。
そうならないためには、「読解力」を身につける必要があります。
日本人の読解力はどんどん落ちていて、それは子供も大人も同じです。
「読解力」というと、長文を読んで理解する力のことだけをイメージされるかもしれませんが、熟慮する力や論理的思考、相手の状況や感情を把握する力も含まれております。
また、こちらが受け手としてだけではなく、発信する側としても「相手にわかりやすく、根拠を示して伝える力」も読解力のうちなんです。文章だけでなく、表情などの非言語的コミュニケーションも関係してくるんですね。
ご自身の読解力はどんなものか、試したい、確認したいと思われる方は、「話し方講座」をオススメします。
上の画像から、講座の流れをご確認いただけます。
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