セミナー講師が話し方教室に通うべき理由とそのメリット

セミナー講師

セミナー講師として成功するためには、専門知識だけではなく、わかりやすく伝えるスキルが求められます。また、講師業が長くなると、どこからが専門知識(専門用語)なのかが曖昧になってきて、特に初学者向けには言葉が難しくなることもあります。今回は、セミナー講師が話し方教室に通うべき理由とその具体的なメリットについて、具体例を交えてご紹介します。

目次

専門知識とわかりやすく伝えるスキルの違い

セミナー講師としての役割は、専門知識を持つだけでは不十分です。重要なのは、その知識を相手にわかりやすく伝えるスキルです。以下に、その具体例を挙げてみましょう。

専門用語の多用による混乱

ある企業のセミナーで、新しいシステムの導入について説明する講師がいました。この講師は非常に高度な専門知識を持っていましたが、その知識を共有する際に専門用語を多用しました。結果として、受講者の多くが内容を理解できず、質問が相次ぎ、セミナーの進行が遅れました。

このような場合、話し方教室で学ぶことで、専門用語を平易な言葉に置き換える技術や、相手の理解度に合わせた話し方を習得することができます。受講者の反応を見ながら話を進めるスキルを身につけることで、受講者の理解を深め、セミナーの質を向上させることができます。

謙虚さを忘れないための「無知の知」

講師業が長くなると、全てを知っているという錯覚に陥ることがあります。しかし、セミナー講師として成功し続けるためには、常に謙虚な姿勢を持ち続けることが重要です。「無知の知」という言葉を肝に銘じ、自分の限界を認識し、学び続ける姿勢を持つことが求められます。

受講者からのフィードバックの無視

あるベテラン講師がいました。彼は長年の経験から、自分の知識と話し方に自信を持っていました。しかし、受講者からのフィードバックに耳を貸さず、セミナーの内容や進行方法を見直すことをしませんでした。その結果、受講者の満足度が低下し、次第にセミナーの参加者が減少してしまいました。

話し方教室に通うことで、自分の話し方や進行方法を見直し、改善する機会を得ることができます。また、他の講師や受講者との交流を通じて、新しい視点やアイデアを取り入れることができます。これにより、常に謙虚な姿勢を持ち続け、受講者に対して最適なセミナーを提供できるようになります。特に進行役も講師自身が担っている場合は、注意が必要ですね。

話す・伝える・教えるの違い

「話す」「伝える」「教える」はそれぞれ異なるスキルです。セミナー講師は「教える」ことが主な役割ですが、これを効果的に行うためには、「話す」と「教える」の違いを理解し、受講者の反応を見ながら、それに合わせて話し方をその都度調整する能力が求められます。

一方的な講義による理解不足

ある教育セミナーで、講師が一方的に話し続けるスタイルをとっていました。講師の話は論理的で整然としていましたが、受講者が理解できているかどうかを確認することはありませんでした。結果として、多くの受講者が内容を理解できず、セミナーの後に多くの質問が寄せられました。

話し方教室では、受講者の反応を見ながら話を進めるスキルを学ぶことができます。例えば、質問を投げかけたり、具体例を挙げて説明したりすることで、受講者の理解を深めることができます。また、受講者の表情や態度を観察し、必要に応じて話し方を調整する技術を身につけることができます。

セミナー後に質問が寄せられるのはまだいいのですが、多くの場合は不満を声にせずに、いつの間にか受講者が離れていくパターンです。そうならないように講師と受講者双方の意思疎通を図ることが大切です。

話し方教室に通うことのメリット

話し方教室に通うことで、以下のようなメリットがあります。

専門知識をわかりやすく伝えるスキルの向上

話し方教室では、専門用語を平易な言葉に置き換えるトレーニングや、相手の理解度に合わせた話し方を学ぶことができます。これにより、受講者の理解を深め、セミナーの質を向上させることができます。

謙虚な姿勢を保つための学び

話し方教室では、自分の話し方や進行方法を見直し、改善する機会を得ることができます。他の講師と接する機会があれば、自分が詳しいのはほんのひとつの領域に過ぎないことを思い知らされます。常に謙虚な姿勢を持ち続け、受講者に対して最適なセミナーを提供できるようになります。

話す・伝える・教えるスキルのバランスを取る

話し方教室では、「話す」「伝える」「教える」の違いを理解し、「教える」というスキルをしっかり身につけることができます。受講者の反応を見ながら、それに合わせて話し方を調整する能力を養うことで、効果的なセミナーを提供できるようになります。

まとめ

セミナー講師が話し方教室に通うことで、専門知識をわかりやすく伝えるスキルや、謙虚な姿勢を保つための学び、そして話す・伝える・教えるスキルのバランスを取ることができます。これにより、受講者に対して最適なセミナーを提供し、信頼関係を築くことができるでしょう。話し方教室に通うことで、セミナー講師としてのスキルをさらに向上させることができるのです。

最後に、話し方の参考書を購入して、表現力を磨きたい講師業の方には、拙著「ステージで輝くための鍵~表現力を鍛える最短ルート~」をおすすめします。この本は、人前で話す人に向けて様々なシーンを想定して、受講者があなたのファンになることを目指して具体的な方法を書いています。

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この記事を書いた人

兵庫県生まれ、大阪在住。話し方&書き方講座やコンサルティング 兼 腸セラピスト養成スクール講師、自身もサロンでセラピストとして活動中。趣味はダンス、マンツーマンでレッスン受けてます。

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