「大丈夫です」は誤解を与える!?言い換えてお相手への配慮を大切にしよう!

「大丈夫です」は誤解を与える!?言い換えてお相手への配慮を大切にしよう!

「大丈夫です」って言葉は便利だなと思う一方で、気をつけて使わないといけないなとも思います。

坂本

何気なく使える「大丈夫です」を、あなたはどんな時に口にしますか。

目次

その「大丈夫です」はちゃんと伝わってる?

伝わる会話

私はこの話し方講座以外に、セラピストとしても自身のサロンで活動しております。

どこのサロンでもよくある会話で「お部屋は暑く(寒く)ないですか」と部屋の空調は快適かどうかをお客様に尋ねることがあります。

似たような会話として、美容室でケープ(またはクロス/切った髪が服にかからないようにするナイロン製のカバーのようなもの)を巻いてもらうときに「(首元が)苦しくないですか」とか、シャンプーのときに「(お湯は)熱くないですか」と聞かれることってありますよね。

坂本

こういうときに、みなさんはどう答えていますか。おそらくほとんどの方が「大丈夫です」って答えていると思うんです。

ところが、うちのサロンにお越しになるお客様が「ちょうどいいです」とお答えくださったんですね。

何年も前の事ですが、このときにハッとしたのを今でもよく覚えています。

うまく言えませんが、「きちんとした日本語を話せるステキな大人」みたいな印象を一瞬で受けました。

暑くないですかと聞かれた時に「大丈夫」と答えるのは、「ちょっと暑いけど、これくらいならまぁ耐えられます」というニュアンスを私は勝手に感じるんですね。

なので、「どうですか」という問いに対しての「大丈夫」はさらに違和感があって、もっと妥協している感じがしてしまいます。

いや、答える側にそんな気持ちはないのは、よくわかっているんですけども。

ピンとこない方のために、例を挙げますね。

「大丈夫です」を断りの意味で使う?

NOを言う

飲食店に電話で予約をするシーンです。

お客さん

今週の土曜日18時に6名で予約したいんですが、そちらって子供用の小さな椅子はありますか?

店員

恐れ入りますが、お子様用の椅子は用意しておりません。

お客さん

そうですか…

店員

ご予約はどうされますか

お客さん

わかりました、大丈夫です

さて、この「大丈夫です」は結局、予約をする(子供も大人用の椅子で構わない)のか、予約をしないのかが曖昧ですよね。

多くの方が断るときにも「大丈夫です」を使います。

(ちなみに私は、勧誘などのいらない誘いを断りたいときは「大丈夫です」を使うなと、親に言われたのを覚えています。後でトラブルになり得るからと)

坂本

そして次は、私がフィットネスクラブでアルバイトをしていたときに実際にあったことです。

フィットネスクラブは基本的に会員制なので、会員証を電車の改札口のようにカードリーダーにかざして入館します。私は他のスタッフと一緒に、カードリーダーが置いてあるフロントに立っていました。

次々とカードリーダーが読み取るピッという音が聞こえる中、なかなかカードリーダーが反応しないで立ち往生されているお客様がいらっしゃいました。

隣にいたスタッフが声をかけて確認すると、その会員証は磁気が弱っていたようで、それを機械にとおして改善することで無事読み取れたのですが、お客様は確認のために「これでいけた?」と、声をかけたスタッフに尋ねられました。

そこでスタッフが返した言葉「大丈夫です」が、お客様の癇に障ってしまったんです。

坂本

癇に障るという表現は適切ではないかもしれません。なぜなら、スタッフの言葉のチョイスが悪いのですから

飲食店の予約の例で見てもわかるとおり、「大丈夫」ってYESかNOか曖昧なところがありますよね。

もしお客様が「これで大丈夫?」って聞かれていたら「大丈夫です」でいいのですが、「これでいけた?」という質問に対しては、YESかNOで答えるのが“受け答え”だと思うんですね。

実際にそのお客様は「大丈夫ってどういうこと?いいの?悪いの?」と聞かれていました。

私も傍から見ていて、「大丈夫です」という返事には「本当はまだカードに不具合があるんだけど、今回はこちらでなんとかしておきます」というニュアンスを感じ取りました。

カードリーダーが読み取った音が鳴った上で「これでいけた?」ときちんと確認してくださるお客様には、きちんと「はい、いけました」と安心していただけるはっきりとした一言が必要だったわけです。

「大丈夫です」だと誤解を招く可能性大。”言い換え”で配慮を!

OK
坂本

ここまでの話しで、そんな細かいことを…と思う人もいるかもしれません。そこまで考える人はそんなにいないよと思われるかもしれません。

私がビースマート話し方講座でお伝えしているのは、その名の通り“スマート”な話し方であり、話すということは“表現”だと思っています。

なんでも「大丈夫です」と返すのでは配慮がないし、芸もない、つまり面白みがないということです。

英語にだって「OK」と同じ意味の言葉はこんなにあります。

  • All right
  • Sure
  • Certainly
  • Of course
  • No problem

様々な言い換えができるのに、「OK」だけを繰り返すと「言葉を知らないのかな」とみられるかもしれません。

坂本

AIの方がバリエーション豊かに反応してくれると思います。

どんな言葉を使うかでその人の知性が垣間見えます。(芦屋駅でマダムの言葉遣いがめちゃくちゃ品があったのを、さすが芦屋!と思った記憶が今よみがえりました)

なんでも簡単に「大丈夫です」と反射的に答えるのではなく、なるべくその場に相応しい自分の言葉で「いいですよ」を相手に伝えたいですね。

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この記事を書いた人

兵庫県生まれ、大阪在住。話し方&書き方講座やコンサルティング 兼 腸セラピスト養成スクール講師、自身もサロンでセラピストとして活動中。趣味はダンス、マンツーマンでレッスン受けてます。

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