講師になる人は、専門知識や技術があっても、「人に教える」という知識や技術を学ぶ機会はあまりありません。
とある「教員養成課程」を修了した40代の“専門学校の先生”に、「教員養成課程」ではどのようなことを学ぶのか聞くと、それまでに学んだこと以上の専門知識を身につける時間がほとんどであって、「教えるスキル」自体はそこまで学ばない(ゼロではないけど)という感じでした。
つまり、先生とは生徒より知識が豊富であるということで、教えることに長けているかというと、それはまた別の話しだということですよね。
確かに先生は生徒より知識が豊富であってほしいし、そういう立場の人ではあるのですが、義務教育だろうが、専門学校だろうが、大学教授だろうが、はたまたカルチャースクールの先生であっても、「知識が豊富」だけではダメだと思っていて、特に知識ゼロの状態で出会う先生の存在って、学ぶ人によっては非常に大きな役割を持っているはずです。
先生・講師は「教えるスキル」を身につけた方がいい
初めて英語を学ぶときって、いかに楽しく教えてくれるかとか、いかに間違ってもいいんだよ!っていう空気感を作ってくれるかが大事であって、英文法の知識とかネイティブ並みの発音をするかは二の次じゃないですか。「先生の説明がおもしろい!わかりやすい!」となって、学習意欲も増し、成績が上がって、気分も良くなる。カルチャースクールで成績はつかなくても、上達はするはずです。
だから、人に何かを教える人は、「教える」というスキルは身につけるべきだと思っていて、私はそのスキルを身につけられる『講師のための話し方講座』も開講しています。
改めて、講師が「教え方」を学んだ方がいい理由を3つ挙げますね。
学習者の理解を深めるため
話し方が上手い講師は、聴衆の興味を引き付けながら、簡潔かつ分かりやすい形で情報を伝えることができます。
先生・講師は、教えるスキルを身につけられる話し方講座を受講することで、学習者の理解を深めることができるため、講師としての評価が高くなる可能性があります。
自信を持って話せるようになるため
話し方講座を受講することで、自分の発声や表情を客観的に見ることができ、自信を持って話すことができるようになります。自信がある講師は、聴衆に好印象を与えることができるため、より大きな影響力を持つことができます。
聴衆とのコミュニケーション力を向上させるため
話し方講座を受講することで、受講者とのコミュニケーション力を向上させることができます。
講義が双方向的なものになることで、受講者の興味やニーズに応えることができ、受講者の満足度が高まることで、参加意欲(リピート受講)が高くなる可能性があります。
まとめ
もはや誰か一部の人だけがすごい情報を持っている…という時代ではありません。
いかに聞き手のニーズをキャッチできるかとか、みんなが言っている同じようなことをわかりやすく話せるかが、選ばれるポイントになります。むしろ、「すごい情報」にはさほど価値はなくなっているんですね。
宝の持ち腐れにならないように、その情報を必要とする人に届けたい先生・講師業をされている方が輝ける場を増やしたい想いで、話し方講座を開いています。
もし、今ある講座や、これから開講しようとしているものの客観的な視点が欲しい方は、ご連絡ください。
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