読解力がない大人にならないために!今すぐできること•気をつけること

読解力に自信はありますか?

あなたはご自身の読解力に自信はありますか。今、日本人(大人も子供も)の読解力が続落していると言われています。

大人の読解力に関する書籍も出版されているほどですし、学生は読解力がないと、教科書に書いてあることを十分に理解できないので、学習意欲も落ちてしまいます。

目次

読解力とは?

読解力というと「長文読解」つまり、長い文章を読んで理解する力のことをイメージする人は多いのではないでしょうか。

読解力について、『グロービズ経営大学院』が運営する『グロービズキャリアノート』にはこのように書いてあります。

読解力とは、「文章を読んでその内容を理解し、解釈する力」のことです。さらに言えば、文章だけでなく、他者とのコミュニケーションの中で、相手の置かれている状況や感情、伝えたいことを把握し、理解する力でもあり、日常の様々なシーンにおいて必要とされる能力でもあります。

GLOBIS CAREER NOTE

また文部科学省のホームページには、『PISA調査における読解力の定義,特徴等』として、次のように挙げています。

※PISA:Program for International Student Assessment。高校一年生を対象とした国際学習到達度調査。

自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,効果的に社会に参加するために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟考する能力。

文部科学省:PISA調査における読解力の定義,特徴等

読解力がないと、どうなる…!?

そもそも、電話よりもメールやチャットなどのテキストでのやり取りが主流になっている中で、読解力がなければ、スムーズなやり取りが成立しません。

坂本

テレワークの普及が進まない要因の一つはここにもあるのではと私は考えています(「会って話さなければ伝わらない!」という壁ですね)。

文章を読み解く力だけでなく、人とのコミュニケーションにおいて相手の感情や伝えたいことを把握できないまま、言いたいことだけを言っていても良い人間関係は築けません。誤解やすれ違いが生まれてしまいます。

そこで、冒頭の質問です。

あなたはご自身の読解力に自信はありますか。

もしくは、メールやチャットなどのやり取りを通して、先方に読解力がないなと感じた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

長い文章が読めない•書けない

本を読む

もし長文アレルギーのような感覚があれば、まずは本を読むことをオススメします。

最近はSNSの普及もあってか、短文に慣れきっているので、長文を読むのも書くのも苦手だとおっしゃる方が多いです。

坂本

ブログを書こうとしたけれど、結局何を書こうとしていたのかわからなくなるという声をいただいたこともあります。

SNSを活用しながら事業をされる経営者さんは、ライティングスキルが高い方が多いなと感じていますし、ある経営者さん(億女!)も同じことをおっしゃっていました。

もちろん長々と書けばいいのではなく、要点をまとめたり、読み手を飽きさせないように工夫したりします。

本を読むことで長文に慣れ、読み慣れると要点をピックアップして読み進めることもできるようになるのです。

テキストでのやりとりがスムーズでない

LINEなどのやりとり

メールやLINE、DMなどのテキストでのやりとりは仕事でもプライベートでも当たり前に行っていますが、もしかしたら先方から「わかりにくい」と思われているかもしれません。

話し言葉と書き言葉は違いますし、頭に思い浮かんだことをそのまま文字にするのも、相手が混乱するので注意が必要です。

よく言われるのは『結論ファースト』。

結局何が言いたいのかが明確に伝わるように最初に結論を出すというのは、テキストだけでなく、わかりやすい話す方法としてもよく使われます。

やや極端な例ですが、実際にあったLINEのやり取りをご紹介します。


「来週の土曜か日曜、空いてる?」

という一文が届きました。

これだと何が言いたいのかわかりませんし、相手への配慮に欠けていることがおわかりいただけますでしょうか。

ランチに行かない?というお誘いだったのですが、いくら仲の良い相手であっても、自分が興味ないものには行きたくないのが人の本音ですし、反対に用事があってもめちゃくちゃ興味があるものだったら、先約のスケジュールを変更してでも誘いに乗る人もいるかもしれません。

坂本

最初から「来週の土曜か日曜にランチに行かない?○○(エリア)とかどう?」と、聞きたいことを一気に伝えた方がスムーズです。


このような例もありました。

「子供が体調を崩したため、迎えに行って、預けてから行きますので遅れます」

これはツッコミどころが色々あるのですが、まず情報として「子供が体調を崩した」はなくて構いません。

子供が今いる場所に迎えに行って、どこかに預けに行くことも想像できますが、読み手は「何が言いたいの?」と一旦思考を巡らせなければいけません。

坂本

この場合は何分遅れるかを明言するのが正解ですよね。

「子供が…!」と言いたくなる気持ちもわかりますが、相手が今知りたいのは何なのか、まず伝えなければならないのはどういう情報なのかを冷静に考えて、言葉を届けましょう。

読解力テストを受けてみました

試験会場

話し方講座』を開いていると、この読解力が必ずといっていいほど話題になります。

私の読解力はどんなものだろうと計ってみたくなって『リーディングスキルテスト』を受けてみました。

テスト対策として事前学習はしませんでした。特定の知識量を計るものではないので、今の私の読解力をそのまま数値化することが大切だと思ったからです。

坂本

受講した感想としては、めちゃくちゃ難しかった!!!の一言です。

話し方講座』の受講者様に指導する立場としては、ある程度の基準までは到達できるだろうと思っていました。

また学生時代に国語の点数を読解力で下げていた経験から、集中的に学び直したこともあったので、もう少し楽しめるかなと思ったのですが、全くそのようなことはなかったです。

一応なんとか平均以上は取れたので、記念に(?)結果のグラフを載せておきます。

読解力テストの結果

もっと点数が上がるまで、何度も挑戦してみようと思います!

まとめ:読解力を上げるためのコツ

  • 本を読んで長文に慣れ、要点をピックアップできるようになろう!
  • 文章を書くときも『結論ファースト』を心がけ、相手が今一番知りたいことを先に伝えよう!
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この記事を書いた人

兵庫県生まれ、大阪在住。話し方&書き方講座やコンサルティング 兼 腸セラピスト養成スクール講師、自身もサロンでセラピストとして活動中。趣味はダンス、マンツーマンでレッスン受けてます。

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