多くの経営者は人前で話す場が多いので、話し慣れている人はやはり多いように思います。
私も、経営者が集まる会(交流会や勉強会など様々なシーン)に参加したことがありますが、さほど緊張されている様子は見られませんし、前を向いて話されます。
ところが、話し慣れていることと、聞き取りやすく話せているかということは、全く別の問題だなと思うんですね。
決して声にはしませんが、内心そう思うことが少なくありません。
どんな話し方が聞き取りにくいのか。具体的に挙げていきましょう。
- そもそも、マイクからズレている
- お腹から声を出さない(出せない)
- 滑舌が悪い
- 声が悪い(ガラガラ声で平気に話す人がいる)
ひとつずつ解説します。
マイクからズレている
スタンドマイクが用意されていて、自分の口の高さに合っていない状態で話す人。
恐らく緊張して、マイクの調整まで意識を向けられていないと思うのですが、自分の声がきちんと届いているかを確認しながら(周りを見ながら)話すことは大事です。
私がよく「読解力を身につけよう」と言っていて、この読解力は「相手の状況を把握して理解する力」も含まれています。一方的に話すのではなく、聞き手のこともみながら話すことが「パフォーマンス」なので、声がマイクに乗っていないのは論外ですね。
お腹から声を出さない(出せない)
これは、ただやっていないのか、やろうとしてもできないのか…(悩ましい)。
いつもいつも、マイクがあるとは限りません。少人数でも、狭い部屋でも、声を前に飛ばす意識を持って話さないと、聞き手はかなり集中して聞かなければならないので、疲れます。
ちなみに、お腹から声を出す=大声、ではありません。訓練をすれば声量はコントロールできます。
また、喉の奥を開けてお腹から声を出すことができれば、「しゃべりすぎて声がガラガラ」なんてことにもなりません。
人前で話す以上は、声の出し方を練習し、本番前には喉を温める準備くらいはしておきましょう。
滑舌が悪い
これも、論外といえば論外ですが、でもめちゃくちゃ多い! もっと口を動かしてください!笑
アナウンサーになれとは言いません。そうではなく、相手が聞き取りやすいように話す努力をするのは、話し手の最低限のマナーであり、聞き手への配慮だと思うんですね。
特に講義やセミナーなどを開く際は、なおさらです。聞き手は「話しの内容」に集中したいのに、言葉自体が聞き取れないとなると集中力が途切れます。イマドキ、たった一人だけが持つ情報なんてないので、情報の中身をアピールするだけでは聞き手は離れてしまいます。
声が悪い
生まれつきの声がどうとかではありません。
人前で話すことがあるのにもかかわらず、まるでお酒とたばこで喉を潰したか?って思ってしまうくらい、ガラガラ声で話しを進める人を見たことがあります。経営者だけではなく、評論家とかも。
人前で話すのであれば、身だしなみを整えるように、声も整えましょう。
個性はあっていいと思いますが、聞き手に受け入れられる声を。また抑揚や声の幅をコントロールできると、カリスマ性が出てくるので、より聞きやすい声になります。
聞き取りやすいかどうかのチェック
手っ取り早いのは、ご自身の話しを録音して聞いてみることです。
スマホで簡単に撮れますし、誰にも聞かれないので安心して取り組めます(でも恥ずかしいのは変わりないと思いますが)。
客観的にどうか、改善するならどこか。そんなことがわかるサポート「オンラインリハーサルスタジオ」もありますので、ぜひ一度お試しください。
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