40代50代男性講師のセミナーが退屈になる理由

男性講師

オンラインセミナーが普及してまるっと3年は経っています。セミナー会場を借りなくても、少人数から気軽にセミナーを開くことができるようになり、多くの方が講師として画面越しにお話しできる機会を得られるようになりました。

それと同時に、「セミナー」というものが非常に多くなったように感じます。コロナ渦の巣ごもり時間に、自宅から参加できるので、それまでだとカルチャーセンターや教室で開催されていた生涯学習としての一般向け講座も、オンラインで受講できるようになりました。ということで、それまで講師の肩書がなかった方も、講師デビューしているんですね。

目次

「話す」と「教える」は別のスキル

私は講師・先生になるには特別な資格は必要ないと思っています。お味噌を手作りできるなら、それを習いたい方にとっては先生です。手芸が得意であれば、手芸を教えることもできます。営業経験が豊富であれば、営業ノウハウなんかを知りたいビジネスマンにとっては、やはり先生になるわけです。

ところが、「経験がある」と「人に教えることができる」の間には、ひとつ大事な過程があります。手作り味噌を作ることができても、その次に「人にわかりやすく教えるスキル」を身につけなければ、ただ経験談を語るにすぎません。「話す」と「教える」は別であることを理解していない人が多いなと感じています。能力って、もっと『動詞』で考えた方がいいです。

野球経験者はみんな、野球のことを話せます。でも、初心者に対して野球をできるように教えることができるかというと、そうとも限らないですよね。名プレイヤーと名監督はイコールではないように。繰り返しますが、知っていることや経験したことをただ「話す」のと、「教える」は全く別なんです。

男性講師のセミナーが退屈になる理由

これは私一人の独断と偏見ではないことを大前提にお伝えします。セミナー終了後に同じような感想を持った参加者はいます。40代50代と経験豊富な男性講師のプライドが、そのような参加者の声をキャッチできないと思うので、オンライン開催であることを前提に、ここに書いちゃいますね!

声が前に飛んでいない

まず、声が小さくて聞こえません。特に言葉の終わりの方ですね。多くの方がPC内蔵のマイクを通してお話しになっていると思うのですが、その声がご本人の顎を伝って下に落ちているような感じです。前に飛んでいないので、おそらくマイクが拾い切れていないのではないでしょうか。

ダラダラ話す

オンラインの場合は、セミナー会場以上にテンポやリズム感が大切です。受講者が飽きないように、集中力が途切れないようにするためです。ところが、メリハリのない話し方をする講師は少なくありません。なるべく滑舌よく話すのは当たり前、間を置くところと、勢いよく繋げるところのメリハリをつけましょう。

全体像が見えない構成

事前にセミナーの全体構成を練って、受講者がわかるように伝える必要があります。
よく講師は冒頭、受講者に対して「このセミナーを受講してどうなりたいですか」と聞きますが、受講者からすれば「このセミナーを受けたらどうなりますか」と聞きたいのが本音です。セミナー案内を受け取った時に、これがわからなければ申し込みません。申し込んだ人は、セミナータイトルや内容を見て、「受講すれば私はこうなれるんだろうな、この知識が手に入るんだろうな」と期待しているんですよね。
もしセミナーの構成がしっかりしていなければ、講師の経験談だけを話しているのであれば、受講者は「ゴール地点に対して、今はどのあたりの話しをしているんだろう」と迷子になるんです。迷子になったら、話しの内容も頭に入りません。

退屈しないオンラインセミナーとは

圧倒的に受講者目線で展開することです。まずは受講者に聞こえるように声を出して、ゴールに向かって階段を上がっていくように全体の構成を考えます。間違っても、「経験があるからその場の雰囲気でしゃべろう」なんてしないでくださいね。「準備8割、本番2割」って誰かが言ってましたよね。準備されていないことを受講者が感じ取ってしまうと、「私たち(受講者)を大切に考えてくれていない」と受け取られてしまいます。貴重な時間と受講料を費やしていただくのですから、講師側もしっかり応えられるようにしておきたいものです。

オンラインセミナー講師として自信がない方、これまでの受講者の反応があまりよくないことに気づかれた方、客観的な視点が欲しい方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの豊富な経験や専門知識を、より多くの方に届けましょう!

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この記事を書いた人

兵庫県生まれ、大阪在住。話し方&書き方講座やコンサルティング 兼 腸セラピスト養成スクール講師、自身もサロンでセラピストとして活動中。趣味はダンス、マンツーマンでレッスン受けてます。

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